
今から四半世紀以上前、長女が1歳になる2か月前に夫婦で有限会社を作りました。
現在も、夫婦でその会社をやってます。
今となっては、
結論、起業して本当によかった! って思ってます。
とはいえ、当時は右も左もわからぬ状態の、ただ若いだけの人だったので、ありえない!無謀!向こう見ず!ばっかじゃないの?って思われてもしかたない笑うに笑えない状態でしたね(笑) ←笑ってるやん💦
今日は、当時のことをただ振り返るだけになりますね。はい。
かなり前のことで、ましてや会社の作り方、起業の仕方を書いてるわけではありません。
この状態でよく起業しようと思ったね~って呆れて読んでもらえたら光栄です。
起業した時のこと

冒頭から言うのもなんなんですが、きっかけは大したことではありません。
かっこいいこころざしや、目標があったわけではありません。
どちらかというと、怒りとか、くやしさとか、そっちの方の負の感情で動いたかなって思います。
世の中を変えたい!起業して会社を上場してグローバル企業に成長させる!とかを考えている方にはちょっとごめんなさいな話なので飛ばして読んでもらって全然OKです。
前の会社を辞めるきっかけ
きっかけは、以前いた会社の社長の社員との不倫っていう、下世話な話です。。
この社長は、私の夫の姉の夫。つまり義理の兄です。
私たち夫婦は、結婚して半年くらいで、それまでそれぞれ働いていた東京の会社を退職し、夫の生まれ故郷である地方に移住し、その義兄の会社に入社しました。(元々は同じ会社で仕事してて、私が転職して別の会社にいたんですけど業界は同じでした。)
その後半年くらいして、その地域では比較的大きい地方都市に支店をつくるということで、夫だけ先にそこへ単身赴任。
私は、長女を妊娠していて、そのままそこに残り仕事していました。
その後出産を経て、長女が3か月の時に夫のいる支店へ私も移りました。
もちろん引っ越し。
それからすぐに、長女を保育園へ預け、知らない土地で仕事と育児が始まりました。
当然のことですが、初めての育児。頼れる人は夫のみ。
0才児の長女は当たり前のようにちょくちょく熱を出す。。
当時は今みたいに病児保育をしているところは無く、ベビーシッターさんをお願いすることに。
月のベビーシッター代が6~7万ってこともありましたね。
それ以外に保育園代がかかってるわけですからね、10万超えの保育費って、、
仕事しない方がいいんじゃないって日々。。
おっとっと、話がそれましたね。。
まぁそんなギリギリの生活をしてて私もピリピリしてたんだと思うんですけどね、、
細かいことは忘れちゃったんですけど、カチン!くることがあって、私が夫よりも先に、あ~もう続けられないな~ってなっちゃったんですよね。
夫とも先々のことをいろいろ話しました。
今思えば、夫は義兄に小さいころからかわいがってもらっていたようなので、私よりも戸惑いや躊躇する気持ちがあったかもしれません。
それでも結局、夫も辞めるに決めました。
起業に至るまで

会社を辞めた時、夫は32歳。私は28歳。長女は生後8か月。
そしてなんと、この時の私たちの貯金はほぼ無いに等しい状態でした(;’∀’)
よくこの状態で起業とか考えたよね~って今は思います。
ここは若かったからできたってのと、向こう見ずな計画性の無さのなせる業なので絶対マネしないでください。
最低限の生活防衛資金をためてからにしてくださいね~
とはいえ、当初は就職活動をして、別の会社で働こうかとも思っていました。
求人雑誌をみて、家族で住み込みで働けるお布団やさんの営業とか、佐川急便とか、まぁバブルがはじけた後とはいえ、選ばなければいろいろありましたね。
ただ、そのころ私が思っていたのは、夫の営業力と人柄で、私と一緒にやっていったら、今の仕事と同じ業界できっとうまくいく!っていう自信がありました。
夫とは、私が新卒で入った会社で一緒に仕事をしていたので、その辺はよく理解していました。
なので、このまま転職して他の仕事もありだけど、起業してみてもいいんじゃないかと思うようになって、私から夫に提案しました。
辞めた会社も、その部門はほとんど夫が営業して得てきた仕事だったってこともありましたね。
資金問題

ただ起業するなら問題は資金でした。
今と違って、会社をつくるには資金が必要でした。
有限会社=300万、株式会社=1000万。。。
無い無い、そんなお金、どこ探したってありません。
なんたって貯蓄ゼロですからね。。。
銀行だって簡単に貸してくれるはずありません。
甘ちゃんでしたね~、ほんとっ!!
私の実家に頼ろうかどうしようか迷っていた時に、たまたま会った義姉(夫には姉が二人いて、前会社社長の奥さんじゃない方)にその話をしたところ、知人にその話をしてくれたようで、その方が話を聞くと言ってくれました。
夫婦で会いに行きましたが、厳しいことを言われた記憶があります。
でも、いついつまでに設立計画書を作って持ってくるように言われ、
本を買ってみようみまねで作って持っていくと、
その方のお付き合いのある銀行の支店長さんに話を通してくださり、
500万の融資を受けることができました。
あの時は、本当にありがたかったですね~。
感謝してもしきれない。
その方には、ここ数年お会いしていません。
近いうちに、またお会いしてきたいと思っています。
起業準備

資金のめどがついたので、いよいよ準備です。
融資金額500万円はそのまま資本金にしました。
設立費用はなるべく抑えたくて、登記なんかは本を1冊買って自分たちでやりました。
お金は無くても時間はあったので、法務局まで歩いて行ってりしてましたね。(電車代節約と健康のため)
オフィスはワンルームマンションの1Fの7坪の貸事務所てきなところを借りました。
車は以前から乗っているものがあったのでそれを利用。
デスクや椅子は中古品、文具や備品は揃えましたが、その他の棚などは売り上げがたってから後で買い足していきました。
今みたいにパソコンは必要なかったけど、電話引いたりFAXやコピー機をリースしたり、思い返すとそれはそれで楽しかったな~
何しろ、いきなり借金500万ですからね。
給料も最低ラインに設定しましたよ。
今は、パソコンとスマホがあれば、それこそ業種によってはオフィスもいらないいじゃないでしょうか。
資本金だって昔みたいに高額必要じゃないし、起業に対するハードルはめちゃくちゃ下がってますよね?
うらやましい~
マインド

独立とか起業といったことにいま一歩踏み出せないのは、気持ちの部分が大きいんじゃないかなって思ったりします。
人って変化を嫌う生き物なので、現状維持して変わらない方が楽って思っちゃうみたいなんですよね。
独立や起業で今の生活が大きく変わるって思うと、楽しみよりも怖い!って思うのは仕方ないかもしれません。
なので、こころ・マインドの面から私がどのように考えてたかを思い出してみたいと思います。
うまくいった時を具体的にイメージする

私の場合、変化したかった、現状維持が嫌だったってことは大きかったと思います。
今のまま会社で働くことと、起業したことを想像すると、後者の方がワクワクしたし、
先々の良いイメージをよく頭に浮かべていた気がします。
- 人に雇われて、決められた給料で働くんではなく、自分たちの力で仕事を受注して、お客様に喜んでもらって、その対価として報酬を受け取るイメージ。
- 最初は小さいオフィスだけど、いずれもう少し大きなところへ移って仕事をしてるイメージ
- 家族が仲良く暮らしているイメージ
- 家族旅行しているイメージ
頭に思い浮かべるだけでなく、画像や動画をスマホやPC壁紙にしたり、ダウンロードして壁に貼ったりした方がもっと潜在意識にインプットできるかもしれませんね。
万が一を考える

それでも全くマイナス面をイメージしなかったわけではありません。
でも万が一の時はこうするって決めて、あとはもう考えない!って決めてたように思います。
万が一の時は、
- 離職後一時考えた、布団営業に就職して一家で住み込む。
- 私の実家に家族で移住する。
- 独立はあきらめて普通に就職する。
こうやって決めたら全然怖くなかったですね。
具体的に決めると、やらないであきらめてこっちへ行った方がよほど後悔するってなってより強く思えました。
起業してその後

起業して約半年を1期目としました。
報酬は家族3人で生活できる最低限に設定しました。
設立してすぐに長女が熱性けいれんで1週間入院したりはあったけど、まだそこまで軌道に乗っていなかったから、私がずっと付き添うこともできました。
その後も、売掛金を回収できなかったことも数度ありますし、税務調査も2度入りました。
ちょっと困ったお客様の対応に苦心したこともありましたね~。。
そういったことが来るたびに、マインドを変えて乗り越えていったように思います。
- 今回のことは突き詰めると全て自分の責任である
- この出来事は神様からの修行を与えられたと考える
- これを乗り越えたら一つ上のステージに登れる
初めてしまえば、なんとかなるもんだな~とつくづく思います。
起業してよかったこと
自分のことを長々と書いてきてしまいましたが、私が起業をしてよかったな~と思っていることをお伝えしておきますね。
自分でスケジュールを決めることができる

自分の会社ですので、全てを自分で決めることができます。
もちろん仕事ですから、クライアントに合わせるっていう最低条件はありますけどね。
他人が決めた予定で動くのではなく、全て自分でスケジューリングできることは、想像以上にストレスがたまりません。
嫌なこと、苦手なことはしなくていい。

雇われていると、苦手なことや嫌いなことも自分がしないといけない事って結構ありますよね。
これって私は結構ストレス。
物事だけでなく、人間関係も同じこと。
嫌な上司、苦手な部下といったかかわる周りの人たちも自分で決めることができるって嬉しくないですか。
通勤に時間をかけなくてもいい

これも大きいですね~。
今は自宅=会社なので、通勤時間0です。
その分、ギリギリまで家事をできたり、朝活も可能。
私は夜ご飯の仕込みを朝してます。
仕事が終わって疲れた体で1から作るのって面倒だし時間かかるから大変だけど、朝に下ごしらえだけしておけば、帰ってから仕上げるだけなのですごく楽です♪
給料、報酬を自分で決められる

これも大きいですね。必要生活費から逆算したり、税金や社会保険料が割高にならないような金額に設定も可能。
役員なのでボーナスは出せないですけどね。
年収を12で割って月の報酬を決めてますね。
家事育児と仕事の両立が可能

特に女性はここの部分大きいと思います。
今の時代は男性だっておおいに当てはまりますよね。
雇われていたらここの自由度ってまだまだ少ないんじゃないでしょうか。
育休制度などがあっても周りの目もあって取りづらかったり、子供のちょっとした用事で休んだりすることも躊躇したり。。
私は前の会社の時にそれを感じましたね。
今思うとその思いが強かったのも独立の後押しになったかもしれません。
起業・独立を考えている方へ
我が家のような無茶な起業は全くおすすめできませんが、
それでも今、独立や起業を考えている方がいらしたら、ちょこっとだけ参考になるかもしれない事を書いておきますね。
10年先、20年先の自分を想像する

今の会社で仮にずっと働いていった場合、10年後、20年後の自分はどのようになっているか、を考えてみてください。
それが受け入れられるものならそこの会社にいるのもありだと思います。
でももし、あ~それは無理だわ~って思うようなら即行動した方が良いと思います。
まあこの場合、独立ってだけでなく転職も視野に入りますけどね。
頭でっかちになりすぎない

独立する!起業する!ってなると、本をたくさん読んだりして、知識はたくさんあるっていう方も多いんではないでしょうか。
それって悪いことじゃないんですけど、もしかしたら自分でハードルを上げすぎていたりするんじゃないかな~って一度考えてみてほしいです。
我が家は元々独立とか以前から考えてたわけでは無かったから知識なんかほとんどなくて、後から知ったこともたくさんあります。。
まあ知識が無かったから、怖いもの知らずで飛び込めたっていうこともあるかもしれませんけどね。←これしかない気がする。。。
時にはそれも大事かなって思います。
副業からスタートする

今の時代は昔と違って副業OKの会社も増えましたよね。
副業自体も、今はいろいろありますしね。
独立する前の若い私が今の時代にいたら、こっちの道を模索していたかもしれません。
本業と副業を掛け持ちしてもいいし、副業が軌道に乗ったら本業に変えてもいいし、今の時代の働き方は何でもありで、昔に比べたら自由度が上がってきててうらやましいとすら思ってしまいます。
ダメだった時をしっかり考えておく

これは、マインドのところでも書いたけど、わたし的にはかなり効果があったように思います。
これをしっかり考えておくだけで、怖いことが無くなりますよ。
うまくいったときのことを現実のことのようにイメージする

これも同じくマインドの問題。
うまくいきますようにって祈るんじゃなくて、今もう既にかなっているようにイメージするってこと。
潜在意識は、時間の概念が無いそうなので、なりたい未来をしっかりイメージすることが現実になるんだそうです。
このことは、起業した後に知ったことだけど、当時の私はよくイメージはしていた気がします。
そしてそれを疑っていなかったように思います。
最後は潜在意識とかマインドの話になってしまいました。。。
怒りから始まった私たちの起業ですが、こころざしが高かったわけでもなく、資金が全然なくても独立起業できました。
あとは、思い=パッションの部分が大きいと思います。
今はコロナ禍で、リモートワークも浸透してきて、いろんな意味で働き方を考えている人って多いのかな~なんて個人的には思ってます。
皆さんの人生が、心豊かに輝きますように。
応援しています!
私ももう少し頑張ります!