離れていても、できること。
頼れる妹&ぽんこつ姉の遠距離サポート奮闘記

母の認知症

帰省のたびに気づいた小さな違和感・②部屋の片づけ、整理の違和感

帰省のたびに気づいた小さな違和感・②部屋の片づけ・整理の違和感
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こんなことを書いています
  • 年に一度の帰省は、遠くからでも親の変化に気づく大切なチャンス
  • 日用品の過剰ストックや整理の乱れ、置き場所のずれなど、小さなサインを見逃さない
  • 責めずに「一緒に片づけよう」と寄り添いながら、専門家とも連携して安心のサポートを

母が認知症かも?となってから、少なくても年に1回は帰省するようになった私ですが、そのたびに微かな違和感を感じるようになりました。

最初の1,2年は、「何かが違う」と感じるものの、具体的には言い表せない微妙な感覚でしたが、部屋のかたずけや整理は、年を追うごとに少しづつ顕著に、、

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訪問前の準備と視点

あの頃の私は、両親に久しぶりに会える安堵と、どこか言い表せない不安が交錯し、いつからか「何かが変わっているのでは」という思うばかりで、具体的な準備をして帰省しているわけではありませんでした。

遠く離れて暮らす中でも、帰省は認知機能の変化を見極める貴重な機会と捉えて、もっと積極的にかかわればよかったなぁと思うちょっとした後悔もあります。

そんな反省もあり、今ならこうするのに!というものを下記に記載しています。

 チェックリストを用意してチェック

高齢の親は、電話はもちろん、直接会って話すときでも結構大丈夫なふりをします。

我が家だけかもしれませんが、まだまだ自分は大丈夫アピール!

私も最初のころは、まだ大丈夫なんじゃない?と思ったりしましたが、これは素人の考えだったと今ならわかる気がします。

そんな時に、こんなチャックリストがあれば判断に迷わなかったかも?と思います。

自分でできる認知症の気づきチェックリスト 引用元:東京都福祉局

家族やケアマネジャーと情報共有

初めのころは、地域包括センターとかケアマネージャーさんとか、とにかく何もわからなかったので、ただ会いに行って様子をみてくるだけでした。

でも、親せきから母が道に迷った話を聞いたり、帰省するたび変わる家の状態を見て、妹と日程を合わせて地域包括センターへ行きました。

そこからは、担当のケアマネージャーさんが月1ペースで訪問してくださり少し安心でした。

*参考サイト:全国の地域包括支援センター一覧

 

実際に帰省時に気づいたこと/部屋の片づけ整理編

とにかく物が増えている

  • ティッシュペーパーやトイレットペーパー
    1年分ですか?というくらいに、
    5個パックが7~8組=35個~40個、しかも1か所ではなくあちこちに2~3組づつおいてある。。

  • 物忘れ防止のサプリ?があちこちに
    買ったことすら忘れてまた注文してる?
    それとも飲むことを忘れてたまってる?

  • 不要品の増加・処分できない物
    以前趣味だったもの、母の場合は大きな作品をあちこちに放置。
    さらには庭に建てた納戸の中に、足の踏み場もないほど無造作に放置。
    聞くと、整理整頓しなきゃと思ってるんだけどね~って毎回言ってる。。

押し入れや引き出しの中がごちゃごちゃ

「片づけなきゃと思ってるのよ〜」とは言うけれど、手がつけられずにいる様子。
以前からそこまで整理上手な母ではなかったけど、こんなのは初めて見る光景、、

リモコンや眼鏡、お財布の置き場所が毎回違う

以前はある程度定位置があったのに、今回は引き出しの奥、次回は台所の隅、と毎回探すはめに。
そのたびにプチパニック状態に。

ゴミの分別があいまい

うちの実家の地域は、ごみの分別が結構多いので大変なのはわかるけど、
ビニールや食品トレイが燃えるゴミに混ざっていたり、ゴミ箱の中身が数日分たまったままだったことも。

なのに納豆のパックだけは洗っていくつもとってあるという不思議現象。。

最初に妹が母の変化に気が付いたのが、ごみ出しの曜日が分からなくなってたってことも多少関係していたんだろうか。。

郵便物の整理ができてない

届いた郵便物が、開封されずにおかれているのは何度も発見。
大事な書類もあったりして、その時はまだ元気だった父にチェックするようにお願いしてきてました。

気づいたときに、どう関わるか

これらの変化を見たとき、つい「ちゃんと片づけて」「なんでこんなことに?」と口に出しそうになるけれど、そこはぐっとこらえます。

片づけや整理は、記憶力や判断力、段取りをつける力といった、さまざまな認知機能がかかわっている日常行動です。
だからこそ、気になることがあっても、「責める」のではなく、「一緒に見直す」ように心がけました。

  • 「お財布はここのトレーの上に置くって決めると探さなくていいかもよ~」
  • 「郵便物は、基本的にお父さんにチェックしてもらったら?」
  • 「この調味料、私も買ったことあるけど使ったの最初だけだったんだよね~」

そんなふうに、あくまで“自然な会話の中で”、一緒に整理を提案するスタイルに変えてみたところ、母の表情も和らいだように思います。

帰省は、“変化に気づく”大切な時間

遠くに暮らしていると、日常の変化を細かく見守ることはできません。それでも、年に1度の帰省だからこそ気づけることもあるのだと、今は思います。

片づけひとつにも、その人らしさや体調、気持ちが表れます。
違和感を覚えたときこそ、見守り方を見直すチャンスかもしれません。

 介護・サポート体制の「見直しポイント」

まずはプロに相談

初めにも書きましたが、何か違和感を感じたら、まずは地域包括センターへ連絡をして、ケアマネジャーに相談しましょう。

遠距離介護でも、地域包括支援センターやデイサービスを上手に頼って、連携を定期的に点検するとよかなと思います。

連絡網(呼び寄せ体制)を決めておく

急な出来事(けがをしたとか)が起きた時のために、呼び寄せを含めた判断基準を家族を含めて話し合って決めておくとよいかと思います。

我が家の場合は、まずは新幹線の距離の妹へ連絡がいくようにし、そこから私と実家近くに住む父の妹へ連絡がいくような体制を整えました。

次回帰省への「チェックリスト」

このようなことは、私は全然できていなかったので反省しきりなのですが、当時チェックリストを使ってもう少し親と向き合っていたら、いろいろ違っていたかなぁと思うことはしばしばあります。
よかったら参考にしてみてください。

項目 チェックポイント          (評価1~5)
物忘れの増加 同じ質問を繰り返していないか
時間・場所の混乱 曜日や住所、ゴミ出し日がわかっているか
言葉の詰まり、認識の乱れ 会話の支障や理解の難しさ、指示への反応をチェック
興味・趣味の変化 以前楽しんでいた趣味への関心が続いているか
家事や日常生活の乱れ 料理・洗濯・掃除など家事動作に異常がないか

5段階評価のようにチェックをいれるとわかりやすくてよいかもしれませんね。

  • 記録した気づきを次の帰省までに家族や専門家と共有する
  • 必要なサポートを段階的に整えていく