離れていても、できること。
頼れる妹&ぽんこつ姉の遠距離サポート奮闘記

親の変化に気づいた時

帰省時にできる!認知症の親をさりげなく見守る簡単チェックリスト

帰省時にできる!認知症の親をさりげなく見守る簡単チェックリスト
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こんなことを書いています

遠距離に住んでいると、帰省できる回数は限られてきますよね。
その帰省時に、親の様子や状況をきちんと把握して今後につなげていくためにチェックリストを作ってみました。
よかったら参考にしてみてください。

帰省がチャンス!短い時間でも“今のようす”をつかむには?

久しぶりに実家に帰ったとき、「何か変わった気がする」と感じたことはありませんか?

遠距離に住んでいるからこそ、帰省は“気づき”の貴重なチャンスです。
とはいえ、時間は限られているし、何も考えずにいると、つい「いつも通りだな」と思って帰ってしまうことも、、

私がそうでした。。

なので、ここでは、遠距離に住んでいる人が、帰省時に“さりげなくチェックできる”ポイントをまとめてみました。
よかったら参考にしてみてください。

どうしてチェックが必要?普段見えない“変化の兆し”を見逃さないために

認知症の進行は“ゆるやか”で“気づきにくい”

認知症は急に進むものではなく、日常の中に少しずつ小さな変化が現れます。

「いつも通り」に見えても、実は以前と比べて少しずつ違和感が増えていることも。

それに気づけるのは、久しぶりに会う家族だからこそです。

本人が“気づいていない”こともある

変化があっても、本人はそれを自覚していないケースが少なくないようです。

自覚がないからこそ、「困っている」とも「助けて」とも言わないんですよね。

気づいたときには、進行していた、、というケースもよくあるようです。

気づいていても、“言わない・言えない”ことも

プライドが高い人ほど、できないことや失敗を隠そうとします。
母がまさしくそうでした。。

電話ではスイッチが入って、自分は元気よ、変わりないわよアピールをするから、久しぶりに帰省してびっくりすることも、、

また、「歳のせいだから大丈夫」と思っていたり、「心配をかけたくない」という気持ちから、家族には黙っていることもあると思います。

 “早めの気づき”が、対応の幅を広げる

小さな変化に早く気づければ、次の一手が早く打てます。

  • 医療機関の受診
  • 生活の工夫
  • サービス利用の検討
  • 家族の情報共有 など、

本人の自立を長く保つことにもつながります。

さりげなく見られる!【チェックポイント一覧】

とはいえ久しぶりの帰省の際は、嬉しかったり疲れていたりでなんとなく落ち着かず、あっという間に時間がたってしまいがち。

なので、チェックポイントを一覧にしてみました。

また印刷してチェックやメモができるように一覧表にしたので、下記からプリントアウトして使ってみてくださいね。

帰省時・見守り簡単チェックリスト

家の中の様子

  • 冷蔵庫の中身に偏りや賞味期限切れがないか
  • 同じものばかり買っていないか
  • 掃除が行き届いているか
  • 不要な紙類やDMなどがたまっていないか

身だしなみ・服装

  • 季節に合った服を着ているか
  • 毎日着替えている様子があるか
  • 髪型・肌の状態などの清潔感

会話・やりとりの中での気づき

  • 日付や曜日を正しく把握しているか
  • 最近の出来事を覚えているか(例:家族の話、ニュース)
  • 会話の中で話が飛んだり、繰り返しがないか

その他(外出や人付き合い)

  • よく行っていた場所や趣味に出かけているか
  • ご近所や友人と連絡を取っているか
  • 財布・鍵などを管理できているか

【チェックのコツ】

「“調べる”ではなく、“気づく”感覚で」をモットーに

  • 詮索しているように見えると、本人も不安に。
  • 何気ない会話や一緒の時間の中で「気づく」視点を持つ
  • 妹と情報共有した時の気づき
    例えば・冷蔵庫をチェックするときは、牛乳飲んでいい?と軽く言ってから
    ・今日、何曜日だっけ?とこちらがわからないから聞いてるようにする
    ・立て続けに質問するのではなく会話の中にさりげなく入れて聞いてみる

チェック結果をどう活かす?

「ひとりで抱えず、共有・相談を」

せっかく時間をかけてチェックした内容も、自分の中だけで抱えてしまうと、その後の行動にうまくつながらなかったりします。

「なんとなく気になったこと」や「少しだけ引っかかった違和感」でも、小さなメモとして残しておくことがとても大切。

あとから振り返ったとき、「この前もこんなことがあったかも」と気づけるヒントになります。

そして、できればそれを家族や関係者と共有することを意識するのがベスト!
たとえば…

  • 離れて暮らす兄弟姉妹や実家近くの親戚とLINEなどで簡単に情報共有
  • ケアマネージャーに次の訪問時に伝える
  • 近所で親しくしているご近所さんに「最近こんなことあったみたいで」とさりげなく伝える

こんなふうに、「ちょっとした気づき」が周囲とつながる橋渡しになります。

また、気になる点が複数回続いたときや、以前にはなかったような困りごとが出てきた場合には、早めに医療や介護のサポートにつなぐ判断材料にもなります。

ひとりで背負わず、周りの力をうまく借りながら見守っていくことが、長く・無理なく続けられるサポートのコツかもしれません。

「元気そう」だけで安心しないで

久しぶりに実家に帰ると、「思ったより元気そうで安心した〜!」ってホッとすること、ありますよね。
私が完全にそのタイプでした。。

でも実は、その“元気そう”の裏に、見えにくい変化が隠れていることもあります。

たとえば、冷蔵庫の中に同じものがいくつもあったり、食べきれない量の総菜があったり。片づけがちょっと雑になっていたり、服装に「あれ?」と思うことがあったり。

一見すると些細なことでも、積み重なると「もしかして…」につながるヒントになることがあるんです。

とはいえ、帰省のたびに神経ピリピリ張りつめてチェックするのはしんどいし、親にも伝わっちゃいます。

だから、「今回なにか気になることあったかな?」くらいのゆるい視点でOK。
あとから思い出してメモに残すとか、妹や家族と「こんなことあったよ」って軽く共有するだけでも、すごく大事です。

“元気そうだった”っていう印象の奥に、小さな変化があるかもしれない
そんなふうに、ちょっとアンテナを立てておくことで、次にできることが見えてきたりします。

  • 久しぶりに会うからこそ、気づけることがある
  • 帰省のたびにチェックしすぎなくてもOK。
  • 「今回ちょっと気になるな…」と思ったら、それは大事なサイン。

短い帰省でも、“見る視点”を変えると、いろんなサインに気づけます。
「なんかちょっと変かも?」という違和感をスルーせず、受け取ってみることが、未来の安心につながるかもしれません。