はじめに（このブログについて）
１2年前、私は飛行機の距離に住みながら、両親のことを気にかける日々を送っていました。
そんな中、母の小さな異変に気づき、でもどうしたらいいか分からず、不安な日々が始まりました。
当時は、今のようにネットでたくさんの情報を得ることは難しく、頼れる場所もなかなか見つかりませんでした。
そんなポンコツな私の唯一の救いは、頼れる妹と協力できたことです。
あれから時代は変わり、今ならもっとできることがたくさんあります。
このブログは、「介護ブログ」というよりも、施設入所までに姉妹で体験したリアルな記録です。
今、遠くから親を支えようと頑張っているあなたの、なにか少しでもヒントになればと思って始めました。
自己紹介
はじめまして。
私は実家から最短７時間の距離（飛行機２時間半＋新幹線２時間半＋乗り継ぎ時間）に住むアラ還女子です。
現在、父は５年前に他界、母は施設へ７年前に入居し健在です。
夫と二人の娘、そして犬一匹と暮らしており、娘たちは現在独立。
自営業を営みながら、忙しい日々を送っています。
もともと両親とは遠距離で、なかなか頻繁には帰省できておらず、、、
仕事や子育ての忙しさを理由にしていた部分も大きかったけど、
職業柄？真面目過ぎる父母から距離を置いていたということも事実。
そしてあることがきっかけで、母の異変に気づき、妹と協力しながら施設入所までの道のりを歩むことになりました。
親の変化に気づいたとき
母の異変に最初に知った（気づいた）のは、
長女が17歳のゴールデンウィークに、家族で実家に帰省した後のこと。
私たちが帰省したひと月後、今度は妹家族が帰省。
その時、妹から一本の電話が。
「お母さん、ちょっと認知症っぽいかも、、」
妹が気づいた母の変化は、こんなものでした。
- お茶碗の数やお布団の数が合わない
- ゴミ出しの日がわからないなど、曜日の感覚がズレている
私は最初、その話を半信半疑で聞いていました。
というのも、両親はこれまでずっと元気でいてくれたし、むしろこちらが助けてもらうことの方が多かった。
確かに、ゴールデンウィークにあったとき、
同じ話を何度も繰り返したり、あれ？と思う場面はいくつかありました。
けれど、その時は「まあ、年をとったからかな」と自分に言い聞かせて流していました。
しかし、妹からの指摘を受けて、私ははじめて
「今までとは違う」
という感覚を、はっきり意識することになりました。
気付いてもすぐには動けなかった
小さな違和感を抱えながらも、すぐに何か行動を起こすことはできませんでした。
- 実家から遠く離れた生活
- 仕事や子育てに追われる毎日
- そして何より、「気のせいだったらどうしよう」という不安
それらが、私を躊躇させました。そういうところがほんとポンコツ。。
その間にも、母の様子は少しずつ、でも確実に変わっていきました。
父もどこか困っているような、でもどうしたらいいのか分からないような、そんな様子でした。
あの頃、もっとこうしていれば、、もっと早く動いていれば、、
そう思うことはたくさんあります。。
私が最初に決めたこと
そんなポンコツな私も、まずは、今までよりも意識的に親の様子を見ることにしました。
- 年に１～２回は必ず帰省する
- 時々電話をして、さりげなく様子を聞く
それが私にできる、最初の一歩でした。
焦らず、でも目をそらさず。
遠くにいても「できること」を探しながら、少しずつ動き出しました。
