親の様子が少し気になってきた。
でも、私も妹も遠方に住んでいて、そう簡単には帰れない。
遠くにいるからこそ工夫した“つながり方”について、実体験を交えてまとめています。
離れているからこそ、つながり方に悩む
最近、親の様子が以前と違う。
もうそういう年齢なんだよね。。
でも、私は遠方に住んでいて、そう簡単には帰れない。
週末ごとに様子を見に行くわけにもいかないし、電話をかければ元気そうな声が返ってくる。
けれど、「何かがあきらかに違う?」
- 遠距離だから毎日会うわけにはいかない
- 電話やLINEだけでは、なんとなく様子がわからない
- 「ちゃんと見守れてるかな?」という不安
そんな戸惑いや違和感を、妹と一緒にどう受け止め、どう行動してきたのか。
遠くにいるからこそ工夫した“つながり方”について、私たち姉妹が工夫していたこと、今ならこんな風にできるよねってなことをピックアップしてみました。
【実体験①】連絡の頻度、どうしてた?
母の様子がおかしい?と気づいた日から、まずは頻繁に親に連絡することにしよう!と妹と相談して決めたことは以下の通り。
- 週に一度(妹と交互で)は電話をして様子を確認
- 電話した様子を記録
最初は、週に2~3回は電話しよう!と思ってはいたものの、日々の生活で忙しくしているとつい忘れてしまうし、話すことも無くなってきて、、
結局、妹と交互に週1電話をするということに。
当時はまだラインはなかった?あったとしても今ほど一般的ではなく、というかそもそも両親は、携帯電話すら持ったことのない人たちなので、連絡手段はもっぱら電話でした。
「元気?」「今日は何してたの?」と他愛もない会話でも、声のトーンや返事の速さ、話題の選び方にヒントがあると感じました。
特別なことは言えなくても、「今日は暑いね」「エアコンちゃんと付けてる?」みたいな、季節の話をするだけでも違ったかな~と思います。
私はポンコツすぎて、記録を取っていたのは最初のうちだけだったけど、しっかり者の妹はちゃんと記録を残してた。さすが!
今だったらLINEも併用して記録するのが効率的かなと思います。
- 親に負担なく、自分たちが続けやすい頻度を模索しよう
- 「毎週○曜日に電話」など、ルーティン化するとお互いに気が楽
- 週1回の電話+週1回のLINE連絡くらいがちょうどいいかも
- 電話は「声を聞く」、LINEは「記録を残す」役割で使い分け
【実体験②】会話の中で“変化のヒント”を拾うコツ
母の変化に気づいたきっかけのひとつは、「ゴミ出しの曜日がわからなくなっていたこと」。
会話の中で、予定や日にちの話をするようにしたことで、自然と母の“認識のズレ”に気づけるようになりました。
私たちが意識したこと
- 「今日は何曜日だっけ?」とさりげなく聞いてみる
- スーパーの特売日やごみ出しの日など、生活のリズムに関わる話題を出す
- 「○○さんに会った?」など、近所の人の話を聞いてみる
雑談の延長で聞いてみることがポイント
あえて「確認」のためではなく、- 「最近どう?」よりも、具体的なことを聞く(ごはん・買い物・天気・予定など)
- 「あれ?前と違うかも」と思える材料が会話に現れる
- カレンダーや曜日感覚の話もさりげなく聞いてみる
質問例:
- 「今日、ごはん何食べたの?」
- 「今週は何か予定あった?」
- 「昨日って何曜日だったっけ?」など
電話での見守りチェックリスト
当時、私たちはただ電話をして様子を確認するだけでしたが、もっとしっかりチェックリストを作ておけばよかった、と今になって思います。
なので作ったみました(今さら・・笑)
この記事をここまで読んでくださった方の参考にあればと思います。
電話での見守りチェックリスト ←クリックするとダウンロードできます
1. 日付や曜日の認識
- 今日の日付、曜日を言えるか?
- 何か予定やイベント(ごみの日、通院など)を覚えているか?
2. 食事の状況
- 今日何を食べた?昨日は?
- 食欲はある?買い物はいつ行った?
3. 体調・健康面
- 体の調子はどう?
- 眠れてる?どこか痛いところは?
4. 家の様子や生活行動
- 洗濯はした?掃除はした?
- テレビや新聞は見てる?
5. 外出や人との交流
- 最近どこか出かけた?誰かと話した?
- 近所の人と何か話した?
6. 金銭管理や支払い
- 通帳や財布の管理はできている?
- 最近の買い物は?支払いは問題なかった?
7. 会話全体の印象
- 話がかみ合っているか?
- 同じことを何度も聞く・言う?
- 以前より口数が減っていないか?
【番外編】ビデオ通話や写真のやりとりも便利
当時は電話が主な手段でしたが、今ならもっといろんな手段がありますね。
- ビデオ通話(LINEやZom)で顔の表情も確認できる
- 今日のごはんや庭の写真を送り合って、小さなやりとりを日常化
- スマホ操作が難しいなら、写真付きの手紙やカレンダーを郵送するのも◎
本人に合わせて無理のない方法を選べば、無理なく続けられます。
- 顔を見て話すと、表情や身なりの変化に気づきやすい
- 「写真送って〜」とお願いして日常を共有してもらう
- 孫の写真や旅行の写真を送ると、会話が広がる!
“完璧”じゃなくて、“続けられる”方法を探そう
遠距離だと、どうしてもできないこともあります。
でも、だからといって「何もできない」わけじゃない。
大切なのは、「できることをできるタイミングで」無理なく続けること。
妹がいてくれたからこそ続けられたこともあるし、正直、頼りきりだったことも多い。
それでも、「少しずつでも声をかける」「気にかける」ことは、遠くにいてもできたことでした。
- 見守りの目的は「監視」ではなく「安心」
- 無理せず、でも「気にかけてるよ」が伝わる関わり方を
- 「遠くにいても、ちゃんと見てる」が伝わるだけでも違う
最後に
離れている家族にとって、“つながり”は安心そのもの。
完璧にサポートしなくても、見守ってる気持ちは伝えられます。
自分に合ったやり方で、できることを少しずつ。
あなたのやさしい一歩が、大きな支えになりますように。